ユーザーのはてな離れが起きているようだ

ここのところ、はてなのユーザーが減っているのでは、という記事をちらほら見かけるようになった。

直近ではこの記事がある。

orangestar.hatenadiary.jp


実際どうなのだろう

実際のところどうなのだろう、と思ってはてなのIRを見に行ってみた。

するとはてなの月間ユニークブラウザ数(以下「UB数」と表記)が、大きく減少していることがわかった。

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2018年の22,500万をピークに、2020年には14,000万まで下がってしまっている。

割合で言うと、約38%も減少していることになる。

 

参照元

hatenacorp.jp

※「第2四半期決算説明会資料21年7月期」の42ページに掲載されている。

 

登録ユーザー数は増えている

一方で、登録ユーザー数は右肩上がりになっている。

2017年は618万人だったのが、2020年には1,040万人にまで増えている。

にも関わらず、UB数が減少したのは、それだけ既存のユーザーがはてなにアクセスしなくなったことを表しているのだろう。

 

減るのもわかる気がする

UB数の内訳はわからないが、これだけ大幅に減少しているのなら、はてなブックマークはてなブログも、どちらも減少していると見るのが妥当だろう。

私ははてブのヘビーユーザーだけど、最近のはてブはコメントの質が微妙になっているし、話題が偏りがちだと感じている。

取り上げられるサイトも固定されがちで、はてブでないと見つけにくい記事はあまり見当たらない。

また、はてなブログも以前のような勢いはなく、競合サービスである note が人気になったこともあって、書く人と読む人が減っているのだと思われる。

 

減少のペースが止まらないと、過疎化が進行しそう

年別UB数と前年比

2018年 22,500万
2019年 19,600万(前年比 12.9%減)
2020年 14,000万(前年比 28.6%減)

上記のように、減少のペースは大きく加速している。

今年もこのペースが収まっていないと、ユーザーのはてな離れの傾向はさらに強まっていくだろう。

しかし運営はこれといった施策を打っていないので、歯止めをかけるのは難しそうだ。

また、長年続いたサービスであるだけに、ユーザーの高齢化がじわじわと進み、新規のユーザーが入ってきにくい空気が作られてしまっていることも考えられる。

これはあらゆるネットコミュニティに言えることなので、避けがたいことではある。

はてなのコミュニティも、そろそろ過疎化フェーズへ突入しつつあるのかもしれない。